暮らしと職業
農民は、土を耕して、作物を育てる。
武士は剣を学び、道具を磨き、道を知る。
商人は商いを通して人の心と世の中をみる。
仕事の中に、マインドフルな取り組みがある。
マインドフルな観察が暮らしと職業の中にある。
現代に、マインドフルでいなくても務まる仕事と日常がある。
マニュアル化されたオペレーション。インスタント化した食事。歩かなくても動く歩道。
現代に、積極的にマインドフルを見つけなければ、みつからない生活スタイルがある。
少しでいいから、「わざわざ」やる作業に取り組んでみる。
バスに乗らないで、わざわざ歩いてみる。
寝る前にわざわざシーツを綺麗に張ってみる。
わざわざスーパーボールで足裏をほぐしてみる。
それが自分の職業とつながっている行為なら、「プロ意識」と言われるのかもしれない。
少しでいいからもうやめようかと止めてみる。
今日はSNS見るのはもうやめようか
自分と誰かを比べて考えるのはもう止めようか
味が濃いのはもう止めようか
そういう人は「軸がある」と言われるかもしれない。
ピラティスの指導者なら
自分の身体の感覚を耕し、呼吸を編む。
目の前の人を観察すること、またそれに備えること。
それ自体がマインドフルな行為となって暮らしの中にあること。
本当はわざわざマインドフルに行動しなくても、
暮らしと職業はマインドフルもの。