人の腕は鳥の羽。進化論でエクササイズ分析。
爬虫類が鳥へと進化する際に、前足は羽へと姿を変えた。
猿は前足を腕に進化させた。
腕と羽は構造をみても、良く似ている。
http://kume.life.coocan.jp/kiyou/rikatan_1710.htmlより
魚が胸びれを動かすように、鳥はこの腕を使って羽ばたく。
鳥にも上腕骨と尺骨、橈骨、指の骨がある。
鳥の羽がついてる場所に注目したい。
鳥の羽は人間の手で言う親指側にはついていない。
小指側から尺骨、肘を通って脇下までのいわゆる「振り袖」の方に羽がつく。
脇下のスペースにたくさんの空気の抵抗を受けて、その揚力で身体を持ち上げる。
人間でいえば広背筋は肩関節の動きに関与して
腕を背中に引き付けるローイングの動作でその作用が説明されることが多いが、
見方を変えれば腕、羽が空気抵抗を受けた場合に、
体幹側を腕(羽)に引き付け、重力から持ち上げる役割があるといえる。
自分がムーブメントを通して感じる体感覚としても、そちらの意識の方が理にかなった動きになると感じている。
そして、人も鳥の羽のように(図のように)【W】の字を描くように前額面上に腕を折り畳むことができる。
熟練の漁師が投網を海に向かって綺麗に投げこむような、
脇の下のスペース感で、
鳥らはその腕を大きく広げ、8の字にうねらせながら羽を操作する。
人間もこの「腕」を扱うときに、
パソコンやスマホを操作している時のような狭い空間で扱っていては、
それは肩が凝る。
鳥の羽の動きを観察して、人間でいえば肩甲骨、さらには仙骨までを一帯のつながりとして腕を扱えたとき、
まるで羽がはえたような身体感覚になる。
リフォーマーのスプリング抵抗を尺骨、上腕骨三頭筋、広背筋
らでうけとめて、
短縮性の苦しい収縮ではなく背中から伸長させるように腕を広げることができると、
鳥が羽ばたいている時の、空気抵抗をその羽で押し返している感覚を疑似体験することができる。