奇跡のレッスン
NHKの「奇跡のレッスン」が面白い。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3776/2549201/index.html
小学生から高校生くらいの部活動をしているチームに世界的に有名な先生が一週間レッスンをして、その成長過程を観察する番組。
プレゼンテーションやオーケストラ、ラグビーチームなど幅広いジャンルだが、すべてに共通する内容は「レッスン」であること。
この「レッスン」とはピラティスのレッスンにもあてはまるのでとても興味津々でみてしまう。
一週間の間で先生が教えること。一週間しかないからこそここだけを大切にして欲しいことがわかる。
ほとんどの場合それはテクニックではなく、心を通わせること、コミュニケーション。自分の気持ちを相手にどう伝えるか?というところだ。
そして、教えるのではなく体感して気づく事=成長する過程を講師が丁寧に観察し、それを大切にしている。
例えば、先日はオーケストラがテーマ。
楽譜だけを見て演奏していた生徒たちが、講師の提案で部屋の方々に散らばって楽譜やお互いが見えないシチュエーションで演奏する。
すると、なぜだか音が揃っている。楽譜だけしか意識をしていなかった生徒たちは耳を澄まして回りの音に合わせるように演奏していたから。
目を合わせる、心を合わせる、音を合わせる、そんな生徒たちの空気感が画面からも伝わってくる。
「楽譜通り」に弾くことから離れ、身体や音を使って音に感情をのせることを学んでいく。
また、進路にオーケストラを続ける環境がなく、悩んでいる生徒には、「音楽家になる決まった方法はない、自分がどうしたいか、その道を探し続ける」ということを伝えていた。
私だったら「今ならYouTubeとかオンライン講座で学べるんじゃない」とか今選べる手段を言ってしまいそう(恥)
なんていうか、講師たちに共通するのは行動の指針になる肝のマインドセットを教えてくれるので、
「手段」を考えて迷っている生徒に対して一段高い目線から問題解決の「考え方」に気づかせてくれて目先の言葉は使わないし、深みがある。
だから生徒は、「自分で選択して決断して行動をする」そうなった子供の目は本当に真っ直ぐでキラキラしている。
きっとレッスンとはこういうものを「レッスン」と言うのだろと感じた。
ピラティスもレッスン。
グループレッスンてとても難しくて苦手だけど、こういう面白さがあるんだーと改めてじんわりと感じる。
いつも言葉で伝えていることを体感として気づくためには?頭で考えて身体を動かしているような時、どういう提案で身体の感覚を内観できるのか?
答えを言うのがレッスンじゃない、自分で気づいて変わるように工夫し、成長を観察することがレッスンなのであれば、いつもの型にはまったレッスンはレッスンと呼ばないかもしれない。
「私が教える」でなくて「自ら気づいて変わる」ことができればその人の目は子供のようにキラキラしたものに変わる。
そういう姿をみたいから勉強したり、練習したりしているんだと改めて思う。
テクニックと知識を積み重ねていくからこそ大事にしたいレッスンのスタンス。