*身体論ノート*

自分らしく生きる 身体と心の整理術まとめ

読むピラティス

スタジオではほぼ必ず行うといってよいエクササイズ
 
「ペルビックカール」
 
ペルビックカールの指導風景
(この動画に出てくるAmit Younger 氏からはじめてのピラティスのコースを受講しました。)
 
Pelvice=骨盤 Curl=巻く 骨盤から動き始めてお尻を床から持ち上げるエクササズ。
 
このエクササイズの大きな目的は「Spinal Articulation」=背骨をひとつづつ動かせるようになることです。
 
エクササイズの動きは背骨の一番下の「尾骨」から始まり、左右の肩甲骨との間にある「胸椎」の上部まで続きます。首と頭は床に置いたままですが意識は頭頂まで伸ばします。
 
この背骨を端から端まで意識をもって動かしていくことで、姿勢を保つための細かな筋肉が鍛えられ同時に引き延ばされ理想的な姿勢を身に着けることができます。
 
こちらにあげた動画のマシンエクササイズの基礎はすべて「ペルビックカール」の応用になります。
 
 
Shot Spine ショートスパイン(BASI)
 
Tower タワー
 
 
マシンを使ったエクササイズは一見、”華やか”です。
 
しかし、ピラティスは”見せる”ことが目的ではなく、
 
自身の体の内側を自分自身の感覚で”観る”
 
その細かな動きの意識を丁寧に積み重ねた結果が美しいムーブメントに表れます。
 
写真のコマが連続すると映像に見えるように、ピラティスのムーブメントは細かな意識の連続です。
 
ですので基礎の理解がとても重要になってきます。
 
 
エクササイズ中は「この筋肉を動かそう」「こうやって体をつかおう」という意識がとても重要です。自分の体をみつめ意識を身体に向けるための集中力も大切です。(Concentration)
 
独自の呼吸法も大切にされていて、呼吸はコアへの働きかけや体への集中力を高め、かつリラックスした状態でエクササイズができるようにするために用いられます。(Breathing)
 
何も考えずに勢いにまかせ運動を行うとピラティスの効果は得られません。骨格や筋肉が本来あるべき正しい場所で、正しく働くようになって、体がバランスよく引き締まります。(Balance)
 
このようにピラティスには単なるエクサササイズではなくマインドの面でも原則というものがあり常にそれを意識して行います。頭を使うエクササイズと言われたりします。
スタジオで単に指示どうり動かすだけでなく、ご自身でもエクササイズの意図、ターゲットとなる筋肉関節を理解していくことがピラティスの恩恵を最大限受け取れる秘訣です。
 
 
最後に、
 
ここまで書きましたがまずは神経質にならず、身体を動かす気持ち良さを感じたり、
少し背中の張りをほぐしたいな~というときに”その日の体の調子を確かめるような気持で”行うエクササイズとしても実践してみてください。
 
 
Zenplace の解説動画
ピラティスの基礎練習!おうちでできるピラティス
 
 
 
 
 

自分を「観る」

ピラティスの効果を最大限にするピラティスの楽しみかたをお伝えします。

 

今回は「自分のからだを観る」こと。「見る」でなくで、「観る」ここがポイントです!

 

「見る」ってのは目で見るってことで、自分の目や鏡を通して自分の姿を見ていることです。

 

対して「観る」というのは目や鏡にうつらない、からだの内側の感覚や動きを観察するということです。

 

ここが非常に重要です!

 

今まで生きてきて、社会やストレスのなかで自分をみつめる時間、感じる時間をどれだけもってきましたか!?

 

そんな瞬間が幸せで心地よいのに、ほとんどの人があまりにもやってこなかったことです。

 

鏡の前で外見を気にして、体重計にのって自己批判するような「見る」とはワケが違います。

 

自分の内側の感覚とコネクトして、意識と動きが一致する瞬間。心地よさと、つながりと、感動と、人体の美しさを感じます。

 

それは、自分のからだの日々の変化に気づく力つまり、養生につながります。

 

これからの社会で最も重要なことです。

 

ピラティスのレッスンの中でどれだけ自分の内側を観ている時間がありますか?

 

鏡で自分の姿を見る、インストラクターの動きを見る、

周りの人の動きを見る、オンラインレッスンの画面を見る時間になっていませんか?こんな方は

 

発見がない

受け取れない

インストラクターの真似、振り付けが正しい

できる、できないに執着

力の我慢大会

人と比べる(自分とも比べる)

 

といった傾向になりがちです。

 

自分を「観る」ことができているときは

 

発見があり、それ自体が楽しい

感覚を受け取れる

自分が自分の身体をどう扱っているか?

自分の身体とともにある、つながっている感じ

人や自分と比べない

 

という状態になります。

 

はじめからこれを意識して行うというよりも、ピラティスをしていくと自然とそうなるのが正しいピラティスです。

 

環境や相性によっては長年「見る」ピラティスをやってしまうかたも少なくありません。それはインストラクターの責任でもあります。

 

だから、間違って続けてしまう前に伝えてその瞬間を共有したいと思います。

 

ピラティスで自分の内側を「観る」方法を学んでいきましょう!

 

 

川の源流をみる

ピラティスの効果を得てもらうために大事な事、ピラティスの楽しみ方をお伝えします!

 

今回は「川の源流をみる」ということ。

 

やせたい、痛みをなくしたい、姿勢をよくしたい、疲れないからだになりたい!ピラティスに興味をもつきっかけは人それぞれです。

 

なぜピラティスでそれが改善されるか?をみていきましょう。わかりやすいように、からだの健康を川の水質にたとえてみました。

 

川の河口付近の水が汚れていたら、原因になっている中流、上流の水をきれいにしなければ、また汚れた水が流れ込んできますよね。

 

やせたい、痛みをなくしたい、という「問題」や「悩み」も

、川の河口付近の汚れと捉えてみてください。

 

今までのからだの扱い方、生活習慣の「結果」が、からだに顕在化していると捉えることができます。なので、時間軸は【過去】になります。

 

過去の自分の悪習慣の結果やアクシデントに対してアプローチするのが、治療、マッサージ、リラクゼーションなどです。

 

ピラティスは、からだの扱い方や潜在的に行っている悪い癖、からだの使い方をレッスンのなかで修正していきます。つまり、時間軸は【現在】になります。

 

痛みがでないようなからだの使い方、効率的な動作を学んでいくこと、川の源流の水質をきれいに整えて「結果」を変える。

 

ここをやっているんです。

 

「結果」を出したい、「効果」を感じたいと川の下流ばかりに目を向けていると、ピラティスでやっていること、目指していることとどんどんはなれていきます。

 

「いつか、どこか、誰か」のような【未来】の理想ばかりを追い求め【今】の自分を感じられない、

空虚な時間だけが過ぎてしまいます。

 

今、自分のからだが心地よく動けているのか?

いつもと違うからだの使い方に発見があるのか?

 

川の源流である今、ここの意識を積み重ねていくことがピラティスでやっていることと理解すると、飛躍的にその効果を受け取りやすくなりますよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

複数の人から学んだ方が良い?

習い事全般に言えることですが、ピラティスは特にひとりのインストラクターにずっと教わるということは少ないかもしれません。

 

むしろ、2名~3名のインストラクターのグループレッスンを受けるというのが通常かもしれません。

 

プライベートレッスンを提供している私ですが、受けてくださるクライアントさんにも様々な身体の見方を体験してほしいと思っています。

 

教えてくれるインストラクターにどんな「良さ」があるのか是非楽しんで欲しいと思います。

 

身体的に動きが綺麗で目標にしたい

感覚を伝えるのがとてもうまい

きついエクササイズでもやりやすく感じる

 

とか、インストラクターの経験、フォーカス、得意な分野にはやはり違いがあります。

 

しかし、複数のインストラクターのレッスンを受けておちいりやすいのが

 

「正しい」「間違っている」で判断をしてしまうことです。

 

あのインストラクターはこう言っていた、ここは違うと決まりごとを守ることがピラティスだと思いがちです。

 

もちろん、はじめは決まりごとができたという実感がなければ進歩、成長しているかもわかりません。まずはそこがスタートになるかと思います。

 

でもピラティスを正しくやることよりも

 

“自分のからだがより良くなること”がピラティスのゴールであり最重要だと念頭に置いておくとピラティスの見えかたが変わってきます。

 

経験年数の長い伝統的なピラティスのインストラクターもたくさんいらっしゃっいますし、若いインストラクターも情報が新しく洗練されていて知識を組み合わせたハイブリッドなインストラクターもたくさんいます。

 

それぞれに良い点があります。

 

だからこそ、レッスンを受ける側は自分自身の心と身体への“素直さ”がとても重要になってくるのだと思います。

 

自分自身の心、身体が心地よいのか、悪いのか

流れがあるのか、ぎこちないのか

成長する感じがあるのか、または緊張から解放されたのか

 

インストラクターに正しい、間違いを求めるのではなく自分の心と身体がどう感じているのか。自分の感覚という軸を持つことが大切です。

 

そして、ある程度“したたか”でないと「混乱」が生まれてしまうかもしれません。

 

実際、僕自身が“正直すぎる”人間なのでピラティスに置いて大変迷った点でもあります。

 

“したたか”というのは、良いところは取り入れて、違っていると感じたところは(言い方はあまり良くないですが)目を瞑るということです。

 

というか、極論を言えば判断しないということです。

自分のからだにとって必要だ!という動きや感覚をいろんな先生の良いとこ取りで成長していければ良いのです。

 

私自身、クライアントさんのこのような考え方や認知、思考のバイアスを元に戻して、自分のからだの感覚に気づいてもらった時が、セッションをしていて楽しい、良かったと感じられるところです。

 

“素直さ”であるか“したたか”であるか自分にピンとくるスタンスで複数の先生の良いとこどりをしてみてください。

 

 

睡眠とピラティス

すべての人間は野性人

1万年前まで遡ればすべての人間は野性人だった。

 

極論ではありますが、人類は自然な環境の中で進化を遂げて、今日の人間になっているわけです。

 

そして、今もその同じ遺伝子で生かされているわけで。

つまり私たちは野性で暮らすように設計されてきたのです。

 

19世紀に入り「白熱電球」が発明されると「世界から夜が消えた」と呼ばれるように24時間社会が生まれました。しかし、自然なリズムを無視した生活がはじまり、いわゆる「現代人」が誕生したのです。

 

文明に飼い慣らされたような生活は病気や不幸をもたらしまします。

人間は本来しなやかな動きが得意だし、目新しいものや多様なものが好きで、広々とした場所を好み、なにより人を愛するようにできています。

 

最も重要な事実として、人間には自己治癒力が備わっていて、体はみずから病気を治せる力があります。

つまり、生活上の労苦やストレスから体を回復させる複雑に入り組んだ機能

ホメオスタシス(恒常性維持機能)」が備わっています。

 

この自然による設計を無視してきた代償が心臓疾患、肥満、うつ、そしてがんなどです。しかし、個人レベルでもこれらの病気を予防することはそれほど難しいことではないはずなんです。

「進化が磨き上げた自己修復能力」を働かせるために、生活習慣をあらためていくことで、シンプルに現代でも簡単に実践できることがたくさんあります。

 

現代は自己啓発書を読み漁ったり、いくつものジムに会員になったり、サプリを飲んだり、とにかく今の生活に足し算をしなくては「幸せ」「健康」に慣れないと思い込んでしまうようにできています。

 

全ての動物は人間より賢い

野生動物をつぶさに観察すれば、その動物が本来か、環境に適応する力を備えているこことがわかります。

 

野生動物は問題に直面したときハウツー本やインターネットから印刷したマニュアルを読むこともできないけど、いざその時が来ると何も知らないはずの問題解決の込み入った手順をすべて完璧にこなします。

 

マニュアルはいらず、体内のホルモン、脳が起こす本能的な知恵です。それは動物に限った事ではなく人間にも備わっているということです。

 

私たちを取り巻く病気の大半は「文明病」といえるのではないでしょうか。

現代人が苦しむ病気のほとんどが存在しない野生生活をする、人間の遺伝子に沿った生活をすれば文明病に悩まされることも少なくなるのではないでしょうか。

 

進化がもたらした人間の設計に敬意を払う、それがピラティスさんのいう

Return to Lifeにもつながってくるのだとおもいます。 

難しいことに感じますが、シンプルな方法を実行することでそれが可能になります。

 

そのひとつが「睡眠」をみなおすことです。

 

Whole Body Health could be achieved through exercise, proper diet, good hygiene and sleeping habits, plenty of sunshine and fresh air, and a balance in life of work, recreation and relaxation.​

健康=「幸せ」は、運動、適切な食事、良好な衛生状態と睡眠習慣、十分な日光と新鮮な空気、仕事、レクリエーション、リラクゼーションのバランスによって達成されます。​

良い睡眠のために~光を利用しましょう~

みなさんは毎日同じ時間に起きていますか?

それとも毎日違う時間に起きますか?

 

タイトルにも書きましたが毎日同じ時間に起きて、「太陽光」を浴びることが睡眠にとってはとても重要です!

 

人間備わっている体内時計の中に概日リズムといって”ほぼ””1日のリズムが存在します。「ほぼ」、、、なので、ぴったり24時間じゃないのです!ここ重要です。

概日リズムはだいたい24.2時間といわれています。

 

ですので、人間がそのままのリズムで生活したら毎日12,3分ずつリズムが狂っていくことになり、積み重なった体内時計の時差を修正するのに何日もかかるということになるのです。

 

ここで重要になってくるのが「起床後、太陽の光を浴びること」なのです。

 

太陽光を浴びることで体内時計のリズムがリセットされるのです! 

そこから約14時間~16時間後に眠気が出現します。

光による朝のリセットが行われないとその夜に寝付くことのできる時刻が約1時間遅れるといわれています。

 

毎日違った時間に起きていると体内時計のリズムがどんどん狂ってしまい眠りたい時に眠れない体になってしまうのです。

 

目が覚めたらニックを取り入れ体内時計をリセットしましょう!

 

また、夜間は蛍光灯など明るめの照明は体内時計のリズムを遅らせることになるため、明るすぎない照明にするなど、

 

光をうまくりようすることが良い睡眠への第一歩となります。

 

良い睡眠のために~光を利用しましょう~

みなさんは毎日同じ時間に起きていますか?

それとも毎日違う時間に起きますか?

 

タイトルにも書きましたが毎日同じ時間に起きて、「太陽光」を浴びることが睡眠にとってはとても重要です!

 

人間備わっている体内時計の中に概日リズムといって”ほぼ””1日のリズムが存在します。「ほぼ」、、、なので、ぴったり24時間じゃないのです!ここ重要です。

概日リズムはだいたい24.2時間といわれています。

 

ですので、人間がそのままのリズムで生活したら毎日12,3分ずつリズムが狂っていくことになります。

 

ここで重要になってくるのが「起床後、太陽の光を浴びること」なのです。

 

太陽光を浴びることで体内時計のリズムがリセットされるのです! 

そこから約14時間~16時間後に眠気が出現します。

光による朝のリセットが行われないとその夜に寝付くことのできる時刻が約1時間遅れるといわれています。

 

目が覚めたらニックを取り入れ体内時計をリセットしましょう!

 

また、夜間は蛍光灯など明るめの照明は体内時計のリズムを遅らせることになるため、明るすぎない照明にするなど、

 

光をうまくりようすることが良い睡眠への第一歩となります。