鼻の乾燥と呼吸
空気の乾燥が気になる季節です。
私自身、小学校5、6年の頃から花粉症で鼻や目の不調を抱えながら生活をしていました。
ピラティスをはじめてからも口を閉じて鼻から吸うというピラティスの呼吸法に正しくついていけず、正しい呼吸ができずに首や肩の筋肉で呼吸を補っていたように感じます。
更に私はマンションに住んでいる&ピラティススタジオの往復の日々ですので、機密性の高い建物の中にいる時間が長い。機密性の高い建物は換気のためのシステムや、空調が24時間稼働していて、乾燥しやすいそうです。
常に鼻や口が乾燥してしまうという状態です。
鼻が詰まったり、軽い副鼻腔炎になったりもしました。
鼻から息が吸えないからどんどん、首や肩に力が入り肋骨や横隔膜といった、呼吸筋がうまく働かない状態が続きます。
そんな時ピラティスをやっていると「呼吸が浅い」事を気にしすぎてしまい、無理に「深い呼吸」をしようとして、意識も緊張し、更に首や肩を緊張させてしまいます。交感神経を優位にしてしまう呼吸です。さらに頚椎(首の骨)には鼻や目や呼吸に関わる神経が通っており、緊張させて圧迫させては逆効果です。
これでは悪循環。首や肩に力が入るなと感じたら、「浅い呼吸でも良い」とまず呼吸に対する義務感を捨てて、肩の力を抜きましょう。
そして、両手で首の筋肉に触れてみたり、肩と首をつなぐ筋肉(僧帽筋上部)に触れながら呼吸をしてみましょう。
"頑張って"呼吸をすると働いてしまう筋肉です。
そこが、ピクリ!とも動かないように静かに呼吸をしてみてください。すると肋骨や横隔膜が(胸より下おへそより上)動いて胴回りに呼吸が入ってくるのを感じれるようになります。
それくらい、ゆっくりと呼吸を観察してみてください。
副交感神経が働きはじめ首や肩の緊張が抜ける(抜けるというよりは、今まで使ってたのを止めただけ)と、
鼻がツーッと通りはじめたり鼻腔や脳に酸素が行く感覚になります。もちろん個人差はありますが。
「呼吸がしづらい」季節だからこそ「呼吸深めなきゃ」と更に肩に力を入れがち。そこを一息落ち着いて。
小さなわずかな呼吸から内側を拡げていくように意識してみましょう。
自分の意識に身体が適応するのにはタイムラグがあるので、その変化をちゃんと待ってあげてみてください。